平成25年11月9日(土) 9:45頃 晴
新潟県上越市柿崎区竹鼻 国道8号線
事故概要
被災警備員は道路情報板の点検作業現場において、同僚警備員とともに停止表示とセイフティコーンによる規制帯を設けてその内側で交通誘導業務に従事していた。
被災警備員は上越市街方向からくる先頭車両のトラックに停止サインを合図し、停止を求めたがトラックは停止する事なく規制帯に突入。
被災警備員は轢かれ、救急車により病院に搬送されたが、一時間後に脳挫傷により死亡した。
教訓事項及び停止対策
進行してくる車が必ずしも警備員に気づいているとは限らない事を念頭に相手車輌の動向に注意を払い避難方向や場所を確認しておく。
不測の事態を想定し、車両が突っ込んできても、被害が最小になるように保安資機材を設置する。
備考
トラック運転手の前方不注意だったと思われる。
現場は、片側一車線の直進国道であり事故時は目撃者もなく同僚警備員も進行車輌が停止したことから初めて事故に気が付いた。
交通誘導の労災事故では多いパターンです。
車の前方不注意や居眠りで作業帯へ車が突っ込んでくる。
道路工事予告の看板などを配置していても起きることが多いようです。
ゴム製の体感シートの配置なども言われていますが、移動しながら行う作業であったり、するとこれはなかなか難しいのが現状ではないでしょうか。
いかに事故を防ぐのか?
わかりやすい大きな合図、保安資機材の使用、工事の広報など工事をする側が行う対策にも限りがあります。
他に大事なのが、ドライバーや歩行者の協力。
この二つがそろう事で安全な交通誘導が行え、事故を未然に防げるというものです。
仕事などいろいろなことで急いでいることもあると思います。
我々も仕事へ向かう時など急いでいることもあります。
しかし、それでも、誘導を無視するような危険な運転はできません。
どういう結果を招くかよくわかっているからです。
事故を起こしたい人などいるわけ無いのです。
無理な運転は行わず、安全運転を心掛けるを基本にしたいものです。
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