今年の夏は例年より、気温が高くなる予報が出ているようです。
昨年も熱中症の被害は全国で21人の死亡者を出しています。
警備員も2名。
熱中症の報告は梅雨明けから増えるようですが、今年は、すでに数件、マスコミで報道されています。
炎天下での作業の多い警備業では熱中症対策は重要です。
水分と塩分の補給を心がけましょう。また、高齢の隊員は水分の管理に無自覚であることが多いので声掛けをしましょう。
作業環境の管理点
○ 直射日光や地面からの照り返しを可能な限りさえぎる
○ 作業を日陰や朝晩の涼しい時間帯に変更できないか検討
○ 屋内では空調、スポットクーラー、扇風機、除湿器などを使用する
○ 休憩所には空調の効いた休憩場所を設けるか、屋外では日陰で風通しの良い場所を選定する
○ 休憩所には水分と塩分を補給できるようにし、体も適度に冷やせるようにしておく。
作業管理
○ 休憩時間をこまめにとり、連続作業時間を減らす
○ 身体作業強度が高い作業をさける
○ 作業初日から一週間は暑さになれないため、計画的に暑さへの対応期間をもうける
○ 梅雨明けなど、気温が急上昇した時の長時間作業などには留意する
○ 自覚症状の有無に限らず、適切に水分と塩分を補給する
○ 作業中に巡視を行い水分と塩分の補給を促す
○ 熱吸収の高い服装や保熱力の高い服装はさけ、浸湿性と通気性の高い服装を着用する
健康管理
○ 糖尿病、高血圧症、心疾患などの熱中症の発症に影響を与える疾患を抱えている場合は産業医と相談し、適切な対応を取る。
○ 体調不良、朝食未摂取などは熱中症に影響するので作業前に確認を取る。
○ 作業中は声を掛け合う事で体調を確認する
○ 休憩場所に体温計、体重計などを置き必要に応じて計測し体調を確認する
これらの点に留意して熱中症予防に努めたいところです。
そうは言ってもなかなか厳しいとは思います。一人現場もありますし、休憩の取りにくい作業内容や、作業場所などもあります。
最初からそういう現場だとわかっているのなら、現場に応じた適切な対応を考えて臨みましょう。
健康管理の一環として給水用の水筒を持ち込むなどは、現場責任者に一言かければ、許可が貰えるはずです。
自分の身は自分で守ることを考えましょう。
熱中症はひとたび間違えば命に係わります。
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